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2013/06/03

てんだあネット 講演会と「生命のことづけ」勉強会

Tweet ThisSend to Facebook | by 藤井
特定非営利活動法人 てんだあネットの 平成25年度定例総会が 
6月1日午後1時30分より おぼとにて開催されました。
その後の講演会と ドキュメンタリー映画
「生命のことづけ ~死亡率2倍 障がいのある人たちの3.11~」
勉強会の模様を 取材させていただきました。

 手話通訳さん、大活躍です

講演会では 
「他人事と思わないで、自分の事として何ができるか考える」と題して、
てんだあネットの理事長でもある、
浜松学院大学 石田勝義教授が 
学生達とともに東北大震災復興の現場を訪れた時の様子を、
津波襲来当時の報道映像も交えながら お話されました。
 東北へのボランティア旅行を体験した学生達が、
『遠く離れた浜松から、自分達には何ができるか考えよう』
と話し合いを重ね
震災後に東北で育ったひまわりの種をもらい受けて、
それを蒔き、育て、またその種子を伝えることで 
復興への願いをつなげていく、
という行動に至った経緯が 紹介されました。

次の映画『生命のことづけ』は、
ご自身も被災した、盲ろう者の早坂洋子さんがナビゲーターとなって
障がいというものが
未曾有の震災の前で いかに不利な条件となったのか、 
またどのような支援があれば その命を助けられたのかが
多くのインタビューとともに 語られました。



講演会と映画勉強会の後は、意見交換の時間が設けられました。
 聴覚に障がいのある女性から
「聴覚障がいの人は見ただけでは”聞こえない人”と判らない。
 正確な情報伝達のために 対応を考慮して欲しい」と
意見が出され、
 来場していた市議会議員からも
「多くの人に合わせるのが行政であるが、
少数でも意見が出されれば 対応できる事もある。
また、情報発信をしてくれれば、きっと多くの人が、助け、
手を貸してくれると思う」
とのことでした。
最後に 石田理事長が
「命と人のつながりは 決して失ってはいけないもの。
最後に人を救うのは人のつながり。
常日頃から、周りの人とのつながりを大切にしてください」
と締めくくって 終了しました。

*  *  *  *
『生命のことづけ』およそ40分の上映時間中、
会場からは 全くというほど話し声が聞こえませんでした。
映画の中で語る人達の真剣な思いや願いを
今日この会場に来ていた人たちもまた、
真剣に受け止めていたのだと思います。

「障がいがあるからといって、決して命をあきらめたくない」という 
早坂さんの言葉が 胸に響きました。

【訪問日 20013年6月1日】


 








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